UVサミットⅡは、UVインキやUVインキ用洗浄剤に対して、膨潤作用を極限まで抑えて開発された樹脂系ローラで、紙、紙器用はもとよりシール印刷やプラスチック用のUVインキに対してより優れた耐膨潤性を持ったゴムローラです。
特長 |
- ① インキ膨潤が小さく発熱性にも優れているため、印刷中のニップの変化が小さい。
- ② インキによる抽出や含浸が殆ど無いため、UV印刷特有のインキ締りや、乾燥阻害は発生しません。
- ③ 洗浄性に極めて優れているため、色替えも簡単に行なえます。
- ④ UVインキ・一般油性インキ兼用タイプですから、インキの度にローラを取り替える必要はありません。
尚、UVサミットⅡの取り扱い方については下記に述べる事項を参考にし、十分にその性能を発揮させてください。
|
品質特性 |
項目\材質 |
UVサミットⅡ |
#8000(NBR) |
他社製品A |
硬さ(°) |
30 |
30 |
35 |
色 |
レッドブラウン |
レッド |
オレンジ |
耐溶剤性 MEK(%) |
55 |
150 |
56 |
耐溶剤性 トルエン(%) |
19 |
110 |
17 |
引張強さ(MPa) |
1.7 |
8.4 |
1.5 |
伸び(%) |
240 |
800 |
230 |
100%引張応力(MPa) |
0.8 |
0.5 |
0.7 |
引裂強さ(N/mm) |
8 |
11.8 |
7 |
※耐溶剤性は室温24H後の体積膨張率を示してあります。
|
取り扱い注意事項 |
- ① 未使用時の保管は、必ず冷暗所で保管して下さい。
樹脂は未使用で長期間保管すると、特有の軟化劣化を起こします。UVサミットⅡはその点を一番考慮して設計されていますが、それでも一ヶ年以上未使用で保管する場合は、事前にご相談下さい。軟化劣化の目安は2~3年です。(30℃以下保管)
- ② 塩素系の溶剤と、強酸・強アルカリのご使用は避けて下さい。
通常の洗油やUVインキ用洗浄剤と、その他の殆どの溶剤に対して、抜群の耐性をもたせてありますが、塩素系溶剤(トリ クレン、トリクロルエタン等)と強酸・強アルカリのご使用は避けて下さい。
- ③ 版サイズの違う(ローラより短い場合)印刷をする場合、ゴムロール表面にキズが付くようであれば、ただちにご使用は中止して下さい。
- ④ ニップ管理での小判のご使用は、避けて下さい。
|
仕様 |
|
|
溶剤浸漬試験結果(UVインキ用溶剤浸漬)
メジウム浸漬(144時間後の硬さ変化・体積変化率) |
|
144時間後 |
硬さ変化 |
体積変化率 |
UVサミットⅡ |
-1 |
100 |
NBR品 |
-5 |
101 |
IIR品 |
-2 |
99 |
EPDM品 |
-6 |
97 |
他社UV |
-3 |
102 |
レジューサー浸漬(24時間・360時間後の硬さ変化・体積変化率) |
|
24時間後 |
360時間後 |
硬さ変化 |
体積変化率 |
硬さ変化 |
体積変化率 |
UVサミットⅡ |
±0 |
100 |
±0 |
101 |
NBR品 |
±0 |
100 |
±0 |
98 |
IIR品 |
-1 |
100 |
±0 |
99 |
EPDM品 |
-2 |
93 |
±0 |
93 |
他社UV |
±0 |
100 |
-2 |
100 |
クリーナー浸漬(24時間・48時間後の硬さ変化・体積変化率) |
|
24時間後 |
48時間後 |
硬さ変化 |
体積変化率 |
硬さ変化 |
体積変化率 |
UVサミットⅡ |
±0 |
100 |
±0 |
100 |
NBR品 |
-13 |
112 |
-15 |
131 |
IIR品 |
-11 |
116 |
-12 |
123 |
EPDM品 |
-14 |
125 |
-16 |
132 |
他社UV |
-1 |
102 |
-1 |
102 |
|